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執筆者の写真よしだ三線胡弓教室

台風6号が通りすぎて

台湾方面へと去って行った名残、吹き返しの強風がヒュルーヒュルリーと

音をたてていた、そんな朝。

大きな存在の訃報が届きました。





勝連繁雄先生。

古典芸能家であり、詩人であり、思想家であり、作家であり、

その豊かな才能と人柄で長きに野村流保存会を束ねてきてくださった

ご功労は大きく、もうお会いできない現実と思うと、たまらなく寂しくて

心にぽっかりと空洞ができています。


選者を担当されていた毎月第三日曜日の沖縄タイムス紙面の

琉歌のコーナーが楽しみでした。

作品のひとつひとつを、詠み手の気持ちまで汲みとった講評は

時にシニカル、かつ ユーモラスで大胆で、

温かなお人柄が紙面から伝わるようでした。


創作された新作組踊では自ら地謡もつとめ、劇中の作曲もされていました。

登場人物である「風の精」のテーマ曲は、吹き抜ける風のような

切なく悲しいメロディーにクーチョーが響き、とても美しい作品でした。



ご一緒できた時間と思い出を大切に、

「ウチナーンチュの魂」と生前に先生が仰っていた古典芸能を

後世に繋げていきたいと思います。


先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。








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